#68「ナ・ガ・ブ・チのファンですが…何か?」

公開日: : 最終更新日:2015/07/10 色々


「世界中が泣いたこの名作!」
そんな、うたい文句の映画を観ても、ほとんど泣いた記憶がない。

映画を観ること自体は好きだ。
だけど「結局は作りものじゃん。」って気持ちが、心の根底にいつもある。
だから、なかなか感情が涙腺まで届かないのだ。

こんなことを人に話すと、
「やっぱりあなたは冷たい人間だ!」なんて言われてしまう。

どんなに感動的な映画を観ても泣けない、こんな欠陥のある男だけど、唯一泣けるものがある。

それは「長渕剛」だ。

もう一回言います。

それは「長渕剛」だ。

そうです。

正真正銘、長渕のファンですが…何か?

彼について、賛否両論あるのはわかる。
しかし、いいものはいいのだからしかたがない。

長渕剛の「SUPER STAR」という曲を初めて聞いたのが10歳の頃。
それから、一度もぶれることなく、彼の唄を聴き続けている。
年数にすると24年。
自分の人生は長渕剛と共に歩んできたと言っても過言ではない。

高校受験に失敗し明るい未来が、しゃぼん玉のように消えてしまった春の日も、大好きだった彼女にふられ、しあわせだった日々がとんぼのように、どこかへ飛んで行ってしまった冬の日も、カメラマンになる為に、「やるなら今しかねぇ!」と上京した夏の日も、いつでもそばには長渕剛の唄が大きな力となって、ろくなもんじゃねぇボクを支えてくれた。

特に、彼のLiveは格別にいい。唄で完全に心臓を鷲掴みにされてしまう。

毎日、日常を過ごしていると、本当に一番大切なことは日々の暮らしの中で、いつの間にか埋もれていってしまう。その見失ってしまっていた大切な感情を長渕剛の唄が思い起こしてくれるのだ。

10代の頃に良く聴いた曲が流れれば、当時の感情を思い出す。その頃に思い描いていた不透明だけど明るい未来。とても、もろくて、弱くて、そして何よりも強かった未来への想い。

「そうだった。せっかく生まれてきたんだ。やっぱり、やりたいことをやらなければ損だ。自分の人生は夢を実現するためにあるんだ。その為に、もっともっと、がんばらなければ。」

「なぜ、写真を始めたのか?なぜ、写真を撮っているのか?」

「そうだ、日々の生活費を稼ぐだけの為に写真を撮っているんじゃない。写真を撮って、人の胸を打つモノをつくりたい。人の心に小さな奇跡を起こしたい。」

そんな一番大切な気持ちを長渕剛の唄は思い出させてくれる。
そして、感情が一気に涙腺めがけて突き抜けてゆく。

だからこそ、映画では泣けないが、長渕剛のLiveでは涙がにじむのだ。

自分もモノを創る、はしくれの一人。
人の胸を打つような写真を撮れるように、日々前進あるのみだ。

突き動かされる、あの時のまま。
そう、いつかの少年みたいに。


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