#71「今宵、渋谷の片隅で。」

公開日: : 最終更新日:2015/07/10 写真

shibuya_night
2010年 3月13日 土曜日 9:00 PM

渋谷のとある片隅でポートフォリオ講評会が行われた。
先月、人物撮影講座に参加した人達を中心に、各自の作品をみんなの前で見せあい講評しあう会。

写真を見ていただける方々が本当に凄い。
第一線で活躍する写真家のMOTOKOさん、写真雑誌の編集長、写真ライターの方々。

写真を見る目は、どれも本物。

それだけに見る目も厳しい。

こんな機会はめったにないので、ニューヨークで撮った写真や仕事で撮影した写真をまとめて持参した。

結果は………。

惨敗。

気持ちいいくらい一刀両断にされてしまった。

コメントのどれもが、的確で見事に自分の写真のウィークポイントを見つけてくれた。それを教えてもらって、落ち込むというよりは、「よくぞ、気付かせてくれたな。」といった感じ。

写真に限らず、なかなか自分で自分の悪いところは気付かないもの。

やっぱりカメラマンとはいえ、仕事だけの写真を撮っていればいいというものではない。もっともっとプライベートで作品を創らなければいけないと、心の底から痛感。

今後はもっともっとプライベートで作品を創って、自分の世界観を確立する。そして、その世界観で仕事の写真を撮る。

そうすれば、きっと次のレベルに上がることができるはず。またまた、勉強になったポートフォリオ講評会だった。

勉強になったのは、写真についてばかりじゃない。人生の生き方についても参考になる出来事があった。

講評会がそろそろ終わりに近づくころ、遅れて30歳くらいの女性が一人現れた。体中から前向きなオーラ全快な明るい人だ。

その人も自分の作品を持ってきていたのだが、その写真があまりに凄くて、あっけにとられてしまった。
簡単な経歴は芸大卒業後、写真修行の為、ニューヨークへ渡る。そして、なんといまでは世界的なファッション誌「Vogue JAPAN」の撮影もしてるらしい。

あまりの写真のレベルの高さに笑うしかなかった。

その人はホントに明るくて、MOTOKOさんがこんな言葉を口にした。

「あんたはなんで、いつもそんなに楽しそうなの?」

すると間髪入れずに、彼女は明るく言い放った。

「人生一回しかないから!」

あまりにも明快なその考え方に、やっぱり僕は笑うしかなかった。


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