#129「残酷なラブレター」

公開日: : 最終更新日:2019/09/05 ネタ話

tyuukin
一瞬、自分の目を疑った。

車に乗ってアクセルを踏もうとしたその時だ。突然、目の前のフロントガラスに視界を遮る黄色い紙切れが、目ん玉に飛び込んできたんだ。

ドクンっと大きく心臓が脈を打った。足早に車を降りると、邪悪な気を放つ黄色い紙切れには、見たくなかった「駐車違反」の文字が!選ばれし者だけに与えられる、問答無用の残酷なラブレター。仕事帰りにお金下ろそうと、車でコンビニに立ち寄っただけなのに。

だってリアルに3分でしょ、3分。そんなに1時間も2時間も止めてないですよ。まぁ~、確かに細かく思い返せば雑誌のコーナーで、水着のアイドルにつられて、パラパラとページをめくりましたよ。でも、それだって正味30秒の出来事でしょ。

確かにおにぎり100円セールに惹かれて、紅鮭にしようか、辛子明太子にしようか、少しだけ躊躇しましたよ。
でもそれだって僅か20秒ですよ。

お金を下ろした後に、ついでにアイスコーヒーを買おうとしたら売り切れてて、「なんだよ、ついてねーなー。」なんて感じで車に戻ったら、駐車違反って。

あっぱれ!をあげてちょーだい。この僅かな瞬間を見逃さずに、まだまだ未熟な僕の為に心を痛めながらも、有難い警告を与えてくれた名も知らぬ方にね。

そうです。紛れもなく悪いのはこの僕ですから。お金を下ろす為とはいえ、時間の短さなんて関係ないんです。たとえ3分でも止めてはいけない道路の路肩に車を止めた僕が悪いいんですから。

はぁ~。

頭ではわかっていても、やるせなさが止まらない。

さてと、またお金を下ろしに行かなくちゃ♪


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